個人的には軍事英語の中でも特に複雑怪奇ではないかと思っています。 主に19世紀〜現代までの用語を集めていますが、それ以前のものも気になるものは含めています。 |
主に弓矢など火薬を使わない火器用。 |
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barbed wireが針金のより合わせなのに対し、barbed tapeは薄い金属板をプレスで打ち抜いて作ったもの。 Razor Wireとも言う。1960年代に登場。 |
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19世紀末から軍事用に使われた。 |
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旋回式の砲塔の下部構造を防御する、円筒型の装甲。 |
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barricadeは進撃を止める目的で構築された障害物。 blockadeは封鎖,閉塞, 通行妨害といった行為。 obstaclesは障害物で攻撃側が比較的簡単に撤去もしくはかわす事が出来るもの。 |
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砲兵中隊(company相当)の意味もある。 |
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城壁上などに設けられている転落防止と防御の為の、銃眼を備えた壁。 装飾を兼ねた物もある。 parapetが装飾のみ、転落防止のみの非軍事目的品にも使われるのに対し、battlement は軍事用。 |
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屋根の無い掩体壕。 revetmentと同意語。 blast penは主にイギリス英語。 |
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barricadeは進撃を止める目的で構築された障害物。 blockadeは封鎖,閉塞, 通行妨害といった行為。 obstaclesは障害物で攻撃側が比較的簡単に撤去もしくはかわす事が出来るもの。 |
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bunker(地下壕)は大きな構造で戦闘用に限定されず、複数の部屋を持ち半地下もしくは地下に設置。 blockhouse(壕)はbunkerと同じだが主に地上に設置。いずれも主にコンクリート製。 |
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恒久的なものはbattlement、parapetと呼ばれる。 |
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現代のアフガニスタン、イラク駐屯で使用。 |
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渡河した部隊が陣地を構築し、前衛基地とすると共に後続部隊の渡河を援護できるようにする。 海岸への上陸作戦の場合はbeachheadとなる。 |
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bunker(地下壕)は大きな構造で戦闘用に限定されず、複数の部屋を持ち半地下もしくは地下に設置。 blockhouse(壕)はbunkerと同じだが主に地上に設置。いずれも主にコンクリート製。 |
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fortはより恒久的な駐屯地で、ある程度以上の防御機能を持つことが多い。 baseは通常後方司令部機能を併せ持ち、駐屯兵が家族と住み、兵站はもとより宗教娯楽施設等も設置される。 military postは兵が駐屯している場所で規模は不問。 |
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18−19世紀の城に見られる。 |
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主に中世に建造された城は防御機能を持ち、地主や支配者の住居があり防御施設が構築されているもの。 類似語にpalaceがあるがこれは宮殿で大きな邸宅。 フランス語のchatuはcastle、palace双方、更には豪邸(mansion)の意味もある。 |
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町全体を防御陣地化したものはcitadelではなくfortresstとなる。 |
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軍隊内では単にengineersと言っても工兵を指す。 (Corps of) Royal Engineersは英陸軍の工兵で15の連隊から成る軍団組織。 陸上自衛隊は「兵」「軍」といった文字を使わない世界一変な陸軍で、工兵のことを「施設科」と呼んでいる。 |
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13世紀頃から見られるが、ボーヴァンの要塞も広義でこれに当たる。 |
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couvrefaceと同じ。 |
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いずれも敵の進撃を遅らせ、その間味方の銃砲撃にさらされる様にするもの。 |
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counterguardと同じ。 |
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Covered wayとも言う。 |
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dikeは堀などの堤防で水が漏れるのを防ぐためのもの。 |
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anti-tank ditchは対戦車壕。 ditchもtrenchも溝を意味するが、ditchが敵の通過を遅れさせるためのものに対し、trenchは味方が身を隠すもの。 |
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Keepとも言う。 |
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イギリスが用意したものはanti tank bouy, anti-tank cubes, anti-tank cylinderなどと呼ばれた。 |
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Bunkerのように大きくはなく、補強もされていない。 |
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dwarfは小人の意味(白雪姫のタイトルにもなっているけど、差別用語になる模様)。 |
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dikeは堀などの堤防で水が漏れるのを防ぐためのもの。 |
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gun emplacement, searchlight emplacement, mortar emplacement等。 |
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堤を補強したり、塹壕や堀を通過出来る様埋めるのに使う。 近代戦では金属管製のものが使われる。 |
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昔は要塞の意味に使われた。現代ではあまり使わない。 |
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主に陸軍駐屯地をfortと呼ぶこともある。→baseまたはcampも参照。 |
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通常一人の兵士が身を隠せるようにしたもの。草木で蓋をしてカモフラージュする。 ベトコンでお馴染み。 Foxhole(単語1つ)が立って銃を撃つのに適した深さなのに対し、spider hole(単語2つ)はしゃがんで体が隠れる浅さ。 |
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防護壁や法面保護に使う、石を詰めた方形または円筒形の籠。 |
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通常城塞の中で一番守りが強化されている。 |
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戦車等の傾斜装甲もGlasisと呼ばれる。 |
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イギリス軍が設置した類似のものはhairpinと呼ばれる。 |
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本来防御用施設ではないが、フランスのノルマンディ地方で土地を仕切る背の高い密な生垣は格好の防護壁になった。 アメリカ兵はhedgerow=フランス語のボカージュbocageとしているが、本来bocageは田園風景を指す。 |
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防護柵、バリケードの構築などに使う。 |
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大規模な恒久防衛陣地を連続して構築したものにMaginot line, Siegfried line, Gothic line などがある。 オランダは故意に洪水を発生させて敵の侵入を防ぐ洪水線Dutch water lineを設けた。 |
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fortはより恒久的な駐屯地で、ある程度以上の防御機能を持つことが多い。 baseは通常後方司令部機能を併せ持ち、駐屯兵が家族と住み、兵站はもとより宗教娯楽施設等も設置される。 military postは兵が駐屯している場所で規模は不問。 |
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miningは坑道を掘ること。 counter mineは敵の坑道に対抗しこれを破壊させる為に掘る坑道。 坑道mineは通常行き止まりだが、トンネルtunnelは地下を経由して別の所に出る。 軍事用語でmineは地雷(land mine)、機雷(naval mine)の意味もあり紛らわしい。 |
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通常水を張っている。空堀はdry moat。 |
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ravelin, lunettes, caponiersなどの総称。 |
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barricadeは進撃を止める目的で構築された障害物。 blockadeは封鎖,閉塞, 通行妨害といった行為。 obstaclesは障害物で攻撃側が比較的簡単に撤去もしくはかわす事が出来るもの。 |
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ravelin, lunettes, caponiersなどの総称。 |
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stockageは丸太を密に並べるのに対し、palisadeは間隔が空く。 |
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城壁上などに設けられている転落防止と防御の為の、銃眼を備えた壁。装飾を兼ねた物もある。 塹壕の淵に設けた防護壁もparapetと呼ばれる。 |
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aircraft pen 航空機用の掩体壕 submarine pen 潜水艦用の防護壁で囲まれた基地 |
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bunker(地下壕)は大きな構造で戦闘用に限定されず、複数の部屋を持ち半地下もしくは地下に設置。 blockhouse(壕)はbunkerと同じだが主に地上に設置。いずれも主にコンクリート製。 |
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米国サンフランシスコのプレシディオは元々スペイン軍の基地だった。 |
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フランス語の「減らす」「縮小する」より。 |
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要塞や堡塁において、既存の防衛設備の内側に更に防衛設備を2重に設けること。 |
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屋根の無い掩体壕。 イギリス英語ではblast pen。 |
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空挺部隊(特にグライダー)の着陸を困難にする為、英国に面するフランス沿岸近くの平地に設置された、丸太とワイヤー製の障害物。 |
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または、台座の上に構築した地上数m〜10数m程度に位置する小型の陣地。 |
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sappingで塹壕を掘るという意味。 フランス語のsaper(穴掘り、塹壕)に由来。 sapper(工兵)の由来。 |
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いずれも敵の進撃を遅らせ、その間味方の銃撃にさらされる様にするもの。 |
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Air raid shelter (防空壕) Hardened aircraft shelter (航空機の掩体壕)。 |
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通常一人の兵士が身を隠せるようにしたもの。草木で蓋をしてカモフラージュする。 ベトコンでお馴染み。 foxhole(単語1つ)が立って銃を撃つのに適した深さなのに対し、spider hole(単語2つ)はしゃがんで体が隠れる浅さ。 |
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stockageは丸太を密に並べるのに対し、palisadeは間隔が空く。 |
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fortificationよりもさらに範囲が広く、武装兵がそこを守るだけでもstrongholdになる。 |
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トブルクにいたイタリア軍が設置したことからこう呼ばれた。 |
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guard tower (警備塔) observation tower (観測塔) watch tower (監視塔) FLAK tower (高射砲塔 ドイツ語Flakturm) Martello tower (19世紀初頭の小形の円形防御砦) など。 |
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tremch coatトレンチコート。英陸軍将校に支給されたレインコートが元。 trench warfare塹壕戦 trench foot 塹壕足炎(凍傷に似た足の疾患) |
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ベトコンのクチトンネル、北朝鮮が韓国侵略の為に掘った南侵トンネルなど。 坑道戦(tunnel warfare)で掘る坑道mineは通常行き止まりだが、トンネルは地下を経由して別の所に出る。 |
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大規模な連続したものに Great wall of China (万里の長城), Hadrian's wallなどがある。 近代戦ではAtlantic wall, West wallなどがあるが、これらは防衛線lineの意味合いで、実際West wallはSiegfried lineとも呼ばれる。 |
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同じ単語でも、非軍事用語では全く別の意味になる単語もあり興味深い。 "The mine set in that mine is mine" (そこの鉱山に仕掛けた地雷は私のもの) "I lost my pen in the U-boat pen" (ドイツ海軍潜水艦基地で筆記用具を紛失した) |