バンドオブブラザース ゆかりの地
Band of Brothers

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バンドオブブラザースの主人公、ウィンターズ中尉(当時)がノルマンディー戦で実際に使用していた軍服、雑納とトランク。
カランタン近郊のDead Man's Corner博物館に保存展示されている。


バンド・オブ・ブラザースは、アメリカの大手ケーブルテレビ会社が同名のノンフィクション小説を10話からなるテレビドラマとして製作・放映したもの。
映画並みの予算を投入し、スティーブンスピルバーグ、トムハンクスというプライベートライアンのコンビが製作し(トムハンクスは5話の監督もしている)、第二次世界大戦中の、アメリカ陸軍 第101空挺師団 第506パラシュート歩兵連隊 第2大隊 E中隊の活躍を描いている。
最近の映画/ドラマらしく考証は比較的しっかりしているが、プライベートライアンでも使われた彩度の低い映像、そしてCGの多用は個人的には余り好きではない。

ストーリーは本国での訓練、ノルマンディ戦、マーケットガーデン作戦とその後のアイランド地区制圧、アルデンヌの戦い、ライン川沿いの町での駐留、強制収容所開放、ヒトラーの山荘占拠、と広範囲・長期間に渡る部隊の活躍を描いた。

撮影は大部分が英国に設けられたセットで行われ、山岳地帯の風景はスイスで撮影されたため、実際の戦跡での撮影は無い。

このシリーズはエミー賞19部門にノミネートされ、内6部門で受賞、他多数の賞を受賞し、現在も米国ではDVD,ブルーレイの売上上位を占める。

ここでは実際に映画のエピソードとして登場する本物の場所や記念碑を紹介する。
シーンの出てくる時間はセル用DVD-BOXを基準にしている。


第2話 ノルマンディ降下作戦

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第2話 9分近辺
1944年6月6日未明、ノルマンディ上陸に先駆け米101及び82空挺師団による空挺作戦が行われる。
解任されたソベルの後を継いたイージーカンパニー(E中隊)の中隊長、ミーハン中尉の搭乗したC-47輸送機は、降下の前に対空砲火に撃墜されてしまう。
墜落地点に程近いブーズヴィル・オー・プランの集落にある教会の前に犠牲者を追悼する碑が建っており、メーハンを始めとして死亡した全クルーと全搭乗員の名前が碑に刻まれている。
49 25 52.30 N 1 17 8.70 E

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第2話 29分
降下後、ウィンターズが潰すように言われたドイツ軍の88o砲(実際には105mm榴弾砲)の陣地があった場所(180度のパノラマ合成)。
この場所を示す地図が第2話26分38秒の所で画面に映る。
写真左側の木の手前にドイツ軍の機銃が数門置かれ、画面右に見える右側の並木に沿ってジグザグ状の壕が掘られ、105mm砲が計4門置かれていた。
ウィンタースらは画面中央奥の木の向こうに隠れ機会を伺い、攻撃をしてきた。
リプトンは画面中央奥やや右の、背の高い木に登り状況を把握しようとしたが、ドイツ軍に狙い撃ちされたのですぐに降りた。
E中隊は並木沿いに隠れて進撃してから塹壕に入り、砲を次々と爆薬、手りゅう弾で破壊した。
これによりユタビーチに上陸したアメリカ軍への砲撃を阻止することが出来た。
ここでの戦闘いは敵固定陣地襲撃の手本とされ、今でもウェストポイントで教えられている。
49 23 20.1 N 1 13 33.5 W

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105mm榴弾砲はBrecourt Manor農場の牧草地に置かれていた。
アメリカ軍に感謝をすべく、現在農家本家には星条旗が掲げられる。
牛は牛舎に居て、食事時間になると、かつては機銃と大砲が配置されていた激戦地の跡に放牧される。
「ただいま、牛、横断中」


第3話 カランタン攻略
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第3話 40分
占拠したカランタンの町を取り戻すためドイツ軍が攻めてきた丘。
写真左側がE中隊の守備陣地、右からドイツ軍が進行し、撃退された。
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第4話 補充兵

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第4話 16分
マーケットガーデン作戦で、506パラシュート歩兵連隊が降下した牧草地。
ソンの橋の北側。ここから徒歩でアイントホーフェンの町に向かった。
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第4話 19分
解放軍として現れた米101空挺師団と、陸路で到着した英XXX(30)軍が大歓迎を受けたアイントホーフェンの中心街。
大歓迎はXXXの進撃が遅れる原因のひとつとされ、結局XXX軍は第一空挺師団フロスト隊が占拠したアーネムの橋の北側にたどり着く事が出来ず、マーケットガーデン作戦は失敗した。
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第4話 26分
ニューネンの町の境界。
画面奥がアイントホーフェン方向で、E中隊は戦車に随伴して画面奥から手前に進軍してきた。
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ニューネン時代のゴッホの代表作、ジャガイモを食べる人々。
重く暗い絵なので余り家に飾りたいとは思わないが...
アーネム北部のクレーラーミューラー博物館の所蔵品。
ニューネンは、テレビドラマではゴッホの生まれ故郷と紹介されているが、ゴッホの生誕地は実際にはここではなく、ブレダ近郊のGroot-Zundertという場所。
ニューネンには30歳の時に移り住み、初期の作品を多数描いたが、後の作風とは異なり暗く色彩の乏しい絵を重いタッチで描いている。
その後パリに移り浮世絵の影響を受けて、ゴッホの絵といえばこれしかない、と言える黄色を基調にした鮮やかな、気迫迫るタッチの絵に変わっていく。

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E中隊と行動を共にした英軍の戦車が損害を受けたニューネンの街中。
506パラシュート歩兵連隊の活躍を記念するプレートがある。
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別角度の写真。フタの空いた箱の様なオブジェは、ニューネンの攻防戦で破壊された英軍戦車の搭乗員を追悼するもの。


第5話 岐路

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マーケットガーデン作戦自体は失敗に終わったが、アイントホーフェン周りを占拠した101空挺師団は、その後北上し「アイランド」と呼ばれるニーダーライン川とワール川に挟まれる地帯の占拠を行った
写真は506連隊による駐留と開放を記念してOpheusdenという町に立てられた記念碑
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第5話5分19秒に登場する、506連隊の司令部として使われていた農家の建物。
DVD等お持ちの方は、映像を見比べてみてください。
本当にそっくりだが奥の納屋など戦時中の様子を再現しており、短時間の登場の為にわざわざ英国の屋外セットに同じ建物を建築したのだろう。
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第5話の冒頭4分の所で、ウィンターズがSSの少年兵を撃ち殺すシーン、及び第5話の19分でE中隊が銃剣を付けてSS部隊を襲撃するシーンが実際にあった場所。画面左にドイツ軍が居て、右の土手を越えてE中隊が突撃した。
ライン川沿いの堤防で、映像でも雰囲気がよく出ている。
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第5話31分
1944年9月25日〜26日に、オスターベークにてニーダーライン川を渡り多数の英兵が味方陣地に戻ることが出来たが、取り残された英第一空挺師団の残りの内、捕虜にならなかった者は地元レジスタンスにかくまわれた。
彼らは1944年10月23日になってペガサス作戦により、オスターベークよりも遥か西の地点を渡って味方陣地にたどり着く事が出来た。
この作戦にE中隊が参加し、南岸(画面手前)で出迎えた。
牛と奥の建物の間にライン川が流れており、そこが渡河場所。
ここはウィンタースが少年兵を撃ち殺した場所のすぐ近くでもある。


第6話 衛生兵

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バストーニュで包囲された101空挺師団。
第6話は林の中と、バストーニュの街中の2箇所だけが舞台になっている。
写真は林の中のシーンが実際にあった、E中隊が受け持ったフォイ近郊の林。
今も林の中に塹壕・タコツボの痕跡が残る。
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E中隊の立てこもった林の外には記念碑が建つ。
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第6話の22分14秒、25分17秒、38分37秒、49分03秒、58分38秒で外観が映るバストーニュの教会。
当時の記録写真にも登場する、独特の塔が特徴の建物。
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バストーニュの目抜き通りで、戦いを記念して毎年12月に行われるパレードの様子。
後方に教会の屋根が少しだけ見えている。
それにしても6話最後の字幕「救助は必要ない」はパットン将軍様に失礼だろ...
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第7話 雪原の死闘
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第7話29分41秒
E中隊が立てこもった森(左手前)から、攻撃するフォイの村(奥)を望む。
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フォイの村にある小さな教会。第7話の55分34秒、1時間00分15秒、他何度か画面に登場する。
壁の石模様が異なるが、同じ形の教会がセットに作られ撮影に使われた。
さらにこのフォイの村のセットは、第8話の、ハーゲナウ対岸の町のセットとしても使われている(同じ教会は第8話 37分47秒、47分45秒等に出てくる)。
50 2 41 N 5 44 57 E


第9話 なぜ戦うのか
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冒頭6分の所でライン川沿いの町、シュテッツェルベルグの町が出てくる。
ここに短期間駐留したのだが、被占領地ということもあり現在記念碑などは一切残っていない。
私がドイツに駐在していた時住んでいたデュッセルドルフの対岸(ライン川西岸)近郊の町だが、デュッセルドルフの喧騒には程遠い長閑な所だ。
51 8 25 N 6 48 48 E

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第9話36分で強制収用所を開放する。
写真は現在残るダッハウの強制収用所。
ここには政治犯やユダヤ人が収容されていた。
現在はミュンヘンから簡単に行ける場所として多くの「観光客」で賑わう。
実際にE中隊が開放したのはここではなく、ランツベルグにある、ダッハウの衛星収容所だがこれは現存していない。
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第10話 戦いの後で
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12分30秒に登場するヒトラーの山荘へと続く道(画面左)

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12分35秒で外観が見えるヒトラーの山荘
下のトンネルから金張りのエレベータに乗って登る。
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12分54分 ヒトラーの山荘の内部。
中にはムッソリーニから誕生日にプレゼント暖炉と、昭和天皇が贈った絨毯などがあった。
暖炉は今も健在だが、絨毯は銀食器などと同じく、占拠した記念に引き裂かれて持ち去られてしまった。
ここを訪問した時は雲の中で視界が晴れず折角のアルプスの山並みが見えなかった。
ただしバンドオブブラザースでは、山荘の背景の山並みはスイスアルプスのもの。
「観光客」が多数居たが殆どはドイツ人だった。そこには反省とか後悔とかの念は見られず、かつての自分たちの親の時代にカリスマ的存在だった総統の雰囲気を見たい、といった気持ちが感じられた。
中韓の言う「ドイツは反省しているが日本は反省していない」、というのは全くの嘘である。ドイツ人は絶対に反省していない。
アホな隣人の言うことを真に受けるオバカ左翼やオバカ政党は国を滅ぼす。
ドイツ人は未だにフランスが嫌いで、逆もしかり。
適度な対立を維持しながら上手く立ち回るのが賢い外交だ。


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オランダのアイントホーフェン近郊のWings of Libiration博物館に展示されている、506PIR E中隊 スペードマークの入ったヘルメット






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